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「あー…。まぁ世界によって違うんだけど、魔法陣には耐性が必要なんだよ。」
「どういう事?」
「今から説明するからちょっと待ってろ。」
そう言うと、どこからか神様は水が入った水槽と二台のケータイを取り出した。
「まず前提として、魔法陣っていうのは、世界と世界の間に無理やり穴を開けてくっつけた通路のような物なんだよ。
だから耐性がなかったら、負荷に体が耐えきれず死ぬ。
例えて言うなら、ここに水の入った水槽と、普通のケータイと防水性ケータイがあるだろ?」
確かに、神様の手には水槽と普通の白いケータイ、それから金色の防水性ケータイがあった。
「で、水槽を魔法陣、普通のケータイを耐性のない人間とするだろ?
さらに、防水性ケータイを耐性のある人間とする。
普通のケータイを水の中にいれたらあっという間に壊れる。
それに比べて、防水性ケータイを水の中にいれても壊れない。
こういう事だよ。」
何となくわかった。
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