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12月26日になると、いっそう肌寒さが、まし本格的な冬が到来していた。
気温が真冬日に低下するとセーターを引っ張りだし、完全武装で電車の中に乗った。
都心へ向かうJRの車両は、冬休みに入ったせいか下校途中の学生はいない。
僕は、座席に座ると三枝さんのことを考えていた。
頭の中に流れ込んでくる初めてあった時の三枝さん。陰険で、一哉さんに因縁めいたものを感じていたけど関係を聞いて謎が深まった。
叔父と甥の仲。
どうこじれてしまったのか本当の所はわからない。
信じろと一哉さんは言ってくれたが、あの日から音沙汰がない。このまま何もせず、僕は年をあけることはできなかった。
具体的に何をどうすればよいのかはわからない。
けど、何もしなければ悪い未来へ向かってしまう。
幾ばくか時間か過ぎ日が赤くなり、始めた時、目的の場所へと到着した。
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