エピローグ

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3ヶ月後……。 「どういうつもりでそんな格好してる、優。俺が納得する理由を言えちゃんとはっきりいえ」 一哉さんが不機嫌な声がマンションの自室に鳴り響いた。 室温が一気に冷気で満たされたが僕は一哉さんから逃げることなく強い意思で言った。 「さっきもちゃんと説明したじゃないですか。僕は4月から高校三年生で受験生なんです。ちゃんと勉強しなくちゃいけないんです。だから、一哉さんはしばらく僕に触れるの禁止です。半径1メートル以内に近づいちゃだめです」 声を張り上げると一哉さんは驚いた顔をしてじっと僕の顔をみて納得したようにため息をついた。 勝ったと思った矢先、一哉さんはとんでもないこと 言いはじめた。 「この間のことが原因か」 「へ」 「だから、この間、酔って玄関先で優に手荒なことをしただろう。それが、今女装してる原因か?」
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