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「ん……ん……」
眩しい光に眉をしかめながら起き上がり、時計を見ると昼の2時!!
「やっば……寝すぎた……!!」
今日はハローワークに行ってみようと計画してたんだった!!
「…………」
タオルケットをギュッと掴む。
昨日の一十瀬君とのキスを思い出す。
いつか……一十瀬君と……付き合ってみたい。
スマホを手に取ると、メールが届いていた。
「!!」
一十瀬君からだ!!
[おはようございます。刀預かっていただいて本当に助かりました。ありがとうございました。もし差し支えなければ僕からのメール、このメールも含めて今後のメールのやり取りは全部削除しちゃってください。最近ではスマホがクラッキングされる事件、結構ありますので…。では。]
削除?
そんな、勿体ない。
一十瀬君からのメールは絶対に削除しない!!
[削除したくないよ]
送信。
大好きな人だもん。
あなたからのたった一通のメールでも、私にとっては大切な宝物なの。
[…そうですか…。では、こうしませんか?メールのやり取りは止めて、電話か、直接会うか、にする。家も近いですし。僕と夏野さんの家。]
えっ……?
[また会えるって事?]
送信。
[ははは、いやだなぁ。会えるに決まってるじゃないですか。では、メールはこれで最後にして、電話か、会いに行くかの連絡手段取りますね。]
[あ、うん。解った。]
送信。
返信は来なかった。
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