第1章

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「ん……ん……」 眩しい光に眉をしかめながら起き上がり、時計を見ると昼の2時!! 「やっば……寝すぎた……!!」 今日はハローワークに行ってみようと計画してたんだった!! 「…………」 タオルケットをギュッと掴む。 昨日の一十瀬君とのキスを思い出す。 いつか……一十瀬君と……付き合ってみたい。 スマホを手に取ると、メールが届いていた。 「!!」 一十瀬君からだ!! [おはようございます。刀預かっていただいて本当に助かりました。ありがとうございました。もし差し支えなければ僕からのメール、このメールも含めて今後のメールのやり取りは全部削除しちゃってください。最近ではスマホがクラッキングされる事件、結構ありますので…。では。] 削除? そんな、勿体ない。 一十瀬君からのメールは絶対に削除しない!! [削除したくないよ] 送信。 大好きな人だもん。 あなたからのたった一通のメールでも、私にとっては大切な宝物なの。 […そうですか…。では、こうしませんか?メールのやり取りは止めて、電話か、直接会うか、にする。家も近いですし。僕と夏野さんの家。] えっ……? [また会えるって事?] 送信。 [ははは、いやだなぁ。会えるに決まってるじゃないですか。では、メールはこれで最後にして、電話か、会いに行くかの連絡手段取りますね。] [あ、うん。解った。] 送信。 返信は来なかった。
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