転落2

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眠気と気だるさくらいで、不思議と瞼はさぼど重くならないまま一日が終わる 「なんかありました?」 帰り際。 他の営業のやつらは直帰でいない 「は?」 「今日一日、ため息凄かったですよ」 くす、っと嫌な笑い方をして松永が俺を見てそう言った ため息? 「バカじゃねーの」 「重症ですね」 ――重症? 「何が?」
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