転落2

8/35
前へ
/35ページ
次へ
これが、何かの恋の物語なら。 拍手喝采、ハッピーエンドで完結だ。 そう、だから俺は美紗緒は嬉しくて泣いてるんだとばかり思っていた 見抜けなかった。 美紗緒の考えていることも 美紗緒の、今の状況も 自分のことばかりで 「――ごめ……」 「……なに?」 目の前にいる、愛しい存在を抱きしめる 「ごめんなさい、私、他に好きな人が――いる」
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4671人が本棚に入れています
本棚に追加