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「どうしてわかるの?」
「やっぱりね。
奈々緒、私に遠慮してない?
お姉ちゃんより先に
産むわけにはいかない、とかさ」
どうして……
姉は私が語らないことまで
わかってしまうのだろう。
黙り込んだ私に
寿々花は軽くため息をついた。
仕方ないな、という風に。
「奈々緒。
奈々緒の結婚や出産に
私のことは関係ないよ。
彼とふたりのことなんだから
ふたりの都合で決めるべきだよ」
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