福音

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「奈々緒さ、 本当は良い人いるでしょ」 お祝いの品を 特に振り分けることなく 何気なく中身を 覗きこむようにしながら 寿々花が確信しているように そう言ってきた。 「え……どうして?」 「なんとなく」 「なんとなく、で?」 「ふふ、嘘だよ。 式の時にさ、 紹介してくれた 奈々緒の上司の方じゃない?」
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