福音

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きゅっと手を握られ 顔をあげると 優しい目が待っていた。 「話してごらん。 大丈夫だから」 私のことは なにもかもわかってる。 そんなひとことに 泣きそうになるのを堪えた。 「……お姉ちゃんの式の日、 プロポーズされたの」 「やったじゃない! おめでとう!」 「で、でも、まだ早いって思って……」
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