第3章

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「このところ頻繁にお見かけするように思うのですが」 テーブルの向こうからこっそりと見つめるだけだった、はずなのだけど。 栞はなんと答えていいかわからないまま、林を見上げていた。 「率直にお聞きしますが、あなたも鈴木海斗に会うために来ているのですか」 林は少し声を低くして続けた。 「ほかの女性達は積極的に鈴木を取り巻いてお話しされていますが、あなただけは鈴木に近寄らずに遠くから見ているだけでしたので……」
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