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「このところ頻繁にお見かけするように思うのですが」
テーブルの向こうからこっそりと見つめるだけだった、はずなのだけど。
栞はなんと答えていいかわからないまま、林を見上げていた。
「率直にお聞きしますが、あなたも鈴木海斗に会うために来ているのですか」
林は少し声を低くして続けた。
「ほかの女性達は積極的に鈴木を取り巻いてお話しされていますが、あなただけは鈴木に近寄らずに遠くから見ているだけでしたので……」
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