第3章

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「不思議に思っているのですよ。彼の方を見ているのに他の女性と違って近づこうとしないから」 「はあ」 「彼に男性として以外の目的があるのではないかと」 林の目がだんだんと険しい光を帯びてきた。 栞は自分の行動が、林にある種の疑念を抱かせていることにようやく気付いた。 「男性として以外の目的って、いったいなんのことですか。わたしはただ、鈴木さんがあんまり素敵で近寄りがたかったから……」
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