天使を見つけた日

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目の前の内線が鳴り出し、仕方なく手を伸ばす。 「企画部、藤堂」 「海里、ちょっといいか」 「はい」 言ったものの、誰だよ。 「専務室に来てくれ」 あぁ、親父か。 いつも思うが、名を名乗れ。 次にかかってきたら言おう。 「すぐに伺います」 チラリと時計を見ると、後30分もすれば終業時刻。 どうせなら終業時刻を過ぎてからにしてくれればいいのに。 .
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