この声は

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声のした方に目を向けるとそこにいたのは風紀委員の一人、長澤 一輝(ながさわ いっき)だった。 俺に幾度となく頭を染めるように言ってきた奴だ。 ______こいつら風紀は人様の死に際まで邪魔するのか……。 「いいか!!動くなよ!!!」 ______まぁ看取り人っつーことで。 「……なぁ、あんたさぁ……」 「な、なんだっ!?って阿草ぁぁ!!?な、何であ、阿草がそんなところに!!!」 「………俺が目の前で死んだら、お前の目に焼き付くか?」 ______NOと答えるんだろう? 「お、おおおお前!!!いっいっ委員長が哀しむから止めろぉぉおっ!!!!」 ______……委員長、か。 ______そいつは思われているんだな……。 ______なんて…… 「うらやましい………」
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