第1章

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まずは、 軽いエピソード1から、 物語を始めよう。 ゆめが丘ニュータウンの分譲地は、 まだ三割くらいしか売れていなかった。 世の中、 不況なので仕方がない。 中田家は、 ニュータウンの一角にあり、 まだ両隣はサラ地のままで、 ぽつんと立っていると言う感じ。 午後三時、 その家の周りは、 たまに営業車のようなものが通っていくだけで閑散としていた。 だが、 事件は、 そこで起きていたのだ。 「奥さん、 悪い・・・・でもあなたには死んでもらわないと・・・」 背広を着た40歳くらいのサラリーマンが、 汗びっしょりでナイフを持ち、 30台後半の主婦らしき女性にじわじわと近づいていた。
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