第3章

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「そういえばね、 このナップザックもって、 そこに凶器を入れてホテルに  行ったらしいよ。」 その同級生は、玄関先で、写真に写った ナップザックを指して言った。 「このデザインと色が、高校生の間で はやったんですよ・・・・ 皆持ってたもん。  僕も持ってたはず・・・・」 彼は、奥に消え、どこかを ごそごそ探し始めた。 「あった!」 かなり色褪せたナップザックを こちらに見せてくれた。 「これこれ! 気持ち悪いしこれあげるよ」 俺は、 なぜかそのナップザックを おみあげに彼の部屋を後にした。 続いては、 地元の警察に取材を申し込んでみた。 警察も局の名前をだしたせいか、 もしくは時効事件だからだろうか、 意外に協力的であった。 20分後には、 調書と証拠品を見せてくれた。 証拠資料B-23と書いてある袋に、 彼の日記があった。
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