第3章

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入手した彼の日記は、 平常心を失っているものであった。 「電気鳥が空から落ちてきた夢を見た。 輝かしい太陽が、 季節はずれの光輪を従えながら、 空から黒い物体になり落ちてきた。  そして、360度水平線に 何もないアスファルトに たたきつけられた。  飛散する黒い物体から、 様々な映像が飛び出して、 空中に浮かび上がっていた。  シャボンの一つ一つが テレビになったように・・・  大地震・・・ アマゾンのジャングル・・・ パチスロのボーナス画面・・・  そんな中に女の笑う顔が・・・・  はらわたからありったけの映像を 吐き出した電気鳥は・・・  ステンレスの皮膚から、 煙をブスブスと立てていた。
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