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入手した彼の日記は、
平常心を失っているものであった。
「電気鳥が空から落ちてきた夢を見た。
輝かしい太陽が、
季節はずれの光輪を従えながら、
空から黒い物体になり落ちてきた。
そして、360度水平線に
何もないアスファルトに
たたきつけられた。
飛散する黒い物体から、
様々な映像が飛び出して、
空中に浮かび上がっていた。
シャボンの一つ一つが
テレビになったように・・・
大地震・・・
アマゾンのジャングル・・・
パチスロのボーナス画面・・・
そんな中に女の笑う顔が・・・・
はらわたからありったけの映像を
吐き出した電気鳥は・・・
ステンレスの皮膚から、
煙をブスブスと立てていた。
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