第3章

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ずっと頭の中では、 なぜ俺の電話で、 山瀬が自殺か殺されるようにならねば ならなかったかという謎を考えていた。 もう少し、 暴漢少年の背景を探ろうか・・・と思いながらホテルに戻った。 その時、 突然、 通路ですれ違った掃除のオバチャンが・・ 「あっ・・・」 そう言って固まり・・俺を凝視した。 人間は、 時として、 覚えているはずのないような事を、 あるきっかけで 突然思い出すものだ。 世の中で、 もっとも無責任な情報をしゃべってくるのは、 オバチャンである。 これは取材すればわかることだが、 オバチャンの耳には、 真偽は怪しいにしても ありとあらゆる情報が面白おかしくインプットされている。
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