第3章

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 死体の隣でガードマンが 震えているし・・・・ ああ、こいつが殺ったんだなって 一目でわかりましたよ。    その後は、  とにかくプロダクションに  頼まれて、  何も言わないようにしてたんです。」 まあプロダクションが もみ消しに走るのももっともだ。 芸能界のスターが集まるイベント 水着大会があった訳で、 芸能界のドン達も絡んで 徹底的にもみ消したはず。 「それにしても、災難ですよね。  大変だったでしょ・・」 「そうなんですよ。  そもそもその日はそれだけ じゃないんですよ。  昔よくやってたでしょ・・・ スター水着大会っての。  それがあってね、  他にもタレントが何人も来てね。  いっちゃ申し訳ないけど、  そんなにビッグでもないリロイズに  構ってられる状態じゃ なかったんですよ。」 「誰が来ていたんですか???」 「西岡英樹、野間吾郎、東ひろみの 御三家でしょ・・・」 おっ、 なつかしのスターの名前が次 々とで出来た。 つらつら20名くらいの名前の出てきた。 当時全盛であったマイルドストーン という芸能界のドン 中村英二の事務所のタレントが 多かった。 「ええ、中村さんも来てました、 ご贔屓にしてもらってましてね。 彼の所のタレントのアテンドだけで もう、大変でしたよ」 この時代、渡辺プロと同じよう に、大抵、このマイルドストーンに スターが集中していたので、 不思議ではない。 その中には、小さなプロダクションに 所属するお目当ての原田モモヨは いなかった。 モモヨと殺人は、 関係がないだろうし・・・・
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