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田村は、この怪しい地下室を明るくしている、
メグのその不思議な雰囲気に興味を持ち
一度、寝てみることにした。
でも、寝ても、その雰囲気を理解はできなかった。
そもそも相手の名前が本当かもわからない女に
シリアスにはなれない。
「田村さんって、
素敵・・・こういう出会いじゃなければな~」
散々他の男と寝ておきながら、
軽くこういうことを言えるのは
水商売の女と同じだ。
熱く二人で燃えた後、
メグの顔を見ていた。
その時あることに気づいたのだ。
この女は、
あの伝説の女王に骨格が似ている。
伝説の女王とは、
35年前のスター原田モモヨ。
彼は、
財布から写真を取り出して見比べていた。
その写真は、
モモヨの水着姿・・・・
この女なら・・・・・
そして、
西條メグを引き留めることに執心し始めた。
食事に連れ出し、
マンションを与え、
旅行に連れて行き、
服や宝石も与えていき
甘く贅沢な愛人としての地位を与えた。
だが、
彼女はビューティフルピープルではない。
だからこそ、
整形をさせなければならない。
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