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だが、
執着しているのは確かだ。
でないと、
そんな古い切り抜きなど持っていないわけだから・・
整形した西條メグを、
田村は毎晩激しく求めた。
サディスティックな愛し方をしながら、
激しく、
激しく・・・
だが、
それはメグにとっては、
田村を翻弄しているという自信になっていた。
「私だけを見てくれている」
その通りだった。
だが、
それは愛ではなかった。
それは、
この顔に対する執着でしかなかったのだ・・・・
それを彼女が思い知らされるまでに時間はかからなかった。
愛がない・・・・それを知らされたのは、
愛し合っているときだった。
「痛い・・・・やめてよ」
余りに強く体を抱きしめてくる田村に、
彼女は怒りの声を上げた
恋人なら、
ごめんと、
謝ってくれると期待しながら・・
「うるさい」
田村は、
冷たく返してきた。
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