第 7 章

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「あなたの人生は、美しいですか?」 テレビで、今日も例の団体のCMが流れている。 最近は、夜中になると、必ず1時間のうち、 3回は見ている。 クレジットカードの会社のCMだが・・ こんな質問に「はい」なんて、答えられる奴はいるんだろうか・・・ 何度も繰り返される美しい人生という言葉に、 不快なものを感じながら、 さしたる美しい人生を送ってないと自負する俺としては、 ため息をつくしかなかった。 そもそもテレビ制作会社MAD=TVは 六本木・麻布なる不夜城が根城。 。 昼は外資系のオシャレなOLやサラリーマンが闊歩し、 夜は、音楽とダンスと酒を求める遊び人たちが、 イルミネーションの海を泳ぐ…そんな街なのだ。 まさに、日本を代表する美しい都市のイメージ。 ところが、裏に回れば、内情は、どす黒いエロスと金とドラッグの巣窟 朝には、ゴミと残飯の山が露わになる。 美しい・・・というのは、この町と同じで、 汚いものの上に成り立っているのだ。 こんな.環境の中で、美しい人生もないものだ。 とか思いながら、夕食代わりのカップヌードルをかき込んでいた。 、 だが、同じ東京に、まさに、ビューティフルな人生を送っている奴もいた。            
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