第9章

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「社長は、 何階ですかね」 半数の人員を残し、 3基のエレベーターで10階に向かった。 社長室のドアで、 声をかけるのは俺の役目だ。 「MAD-TVの高木です。 」 ドアの向こうから、 秘書の声がした。 「アポイントがありません。 ご遠慮ください」 下からの連絡がないから暢気なものだ。 「いえ、 大切な話があるんです。 この前のインタビューしたVTRに 重要なものが写ってたんです。  これを見ていただかないと…社長にとってもよろしくないかと・・・・」 しばらくして、 メガネ美人の秘書がドアを開けた・・・がそのまま固まった。 当たり前である。 俺の後ろには、 鼻息荒い船越警部と以下25名の警察が迫っていたのだから…
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