第10章-2

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ソファに座りなおした俺に、 伝説の女王は、 自ら紅茶を入れてくれた。 「ありがとうございます」 「私アールグレイがすきなの・・・これ高いのよ」 俺は、 一口飲んでから、 おもむろに切り出した 「モモヨさん・・・週刊誌は読まれましたか?」 「何の事かしら・・・」 とぼけているんだろうか・・・・ 俺はバッグから、 雑誌を取り出し、 彼女に渡した。 「先日ドラックで捕まった田村信一郎の父親の話です」 彼女は、 さもくだらないという感じで、 雑誌をサラっと一読した。 動揺など微塵も見せない。 「そうなのね・・・ちょっと驚いたわ」
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