第14章

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考えても見てほしい。 あの沖縄の話は、 とうに判決が出ている。 それに不倫も不肖の息子も、 彼女にとってはふりかかった不幸。 探れば、 探るほど、 悲劇のヒロインとされるはずだ。 沈黙を続けてもよかったのかもしれない。 だが、 彼女は、 身をさらすことを選んだ。 自分が一線から消えたことは、 時間を少し求めていなかった。 むしろ彼女の利権に人はたかり、 彼女の血縁は怨恨を生み 時間は流れていたことを知ったはずだ。 だからこそ、 表に出て、 歌い続けて、 息子をはじめ かかわった多くの人に思いをのせる。 そういう事なのだ。
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