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僕、神崎陽斗は高校1年生。
特に目的も無く、ここが全寮制で家に帰らなくてもいい という理由だけで入学した。
目立たない存在で、人付き合いが苦手な 極々平凡な僕の日常が変わり始めたのは、寮で同室の土屋君の一言からだった。
「神崎、俺 学校辞めるから」
「えっ!?なんで!」
「親父がさ、急に海外赴任が決まって いつ戻ってこれるかわかんないんだって。家も処分して行くって言うし、俺も前から留学したいと思ってたからついていく事にした」
「……そうなんだ」
金髪の美人 紹介してやるからな
そう言って、屈託なく笑う彼に
曖昧な笑みを返しながら
(……次、どんな人が同室になるのかな)
そんな事 考える僕は 薄情な奴だ
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