第1章

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その言葉通りに村長の後ろを俺たちは今、着いていてまして…。 なぜ、こうなったのか。 行かなくちゃいけないのは分かるけど、すたこらと歩いていく千棘くんの後ろを見て思うけど本当によく似ている姉弟だなって思ってしまう。 性格上は朱威さんが酷いけど千棘くんも負けてないと思う。 「結構、長い階段なんですね」 「はっはっは!都会もんは体力がないですからの、こんなもんは大したことあらへんですよ」 村長さんは結構、年あるとは思うのだけど都会にはない、体力という物があるのだろうか。 侮れない。 そして、ようやくお目当ての鬼蝶の祀られている場所へ到着した。 神社だ。 そこまでは大きくはないし、普通の神社だ。 「ここにいるのは今は鬼蝶 日和さましかおらへんけどみんな交代で世話しににますんで」 「…ひより?」 「あ、昔話でその若もんと鬼蝶の間に子供がおってそれで先祖から代々にこの神社を護っている巫女さんがおるでさ」 「それが私なのです」 突然、小さな子供がこちらに話し掛けて俺は思わず声をあげてしまう。 「これは日和さま」 「村長さん。ご無沙汰でございます」 「この子が?」 「失礼ですよ。どうも依頼できました、朱威千棘です。あと助手の一条翔くんです」
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