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さて、ここは俺の通う大学の美空大学だ。
特に決めては無かったのだが、家から近いという理由もあり、この大学を選んだ。
さてさて。
話を戻そう。
俺は今、何故か困った事になっている。
それは。
「こんにちわ。一条…さん」
「こ、こんにちわ。千棘くん」
朱威さんそっくりなのは朱威さんのれっきとした弟の中学1年生の14才の朱威千棘くん【あかい ちとげ】。
見かけは幼い頃の朱威さんそっくりだ。
いや、見たことはないけど、恐らくねってことで。
「ど、どうして大学に?」
「これ、姉さんから忘れ物って」
中身を見ていると本日使うはずの教科書とか入っていた。
そうだ。おさらいで事務所で勉強をしていたんだった。
「ありがとうございますって伝えてくれますか?」
「あ、伝言。
〈貴様、教科書なしで脳の空にどこで学習するつもりだ?駄犬以下だな〉です」
相変わらず、冷たい。
「ねぇ、千棘くんって学校は?」
「あー。姉さんの手伝い。あとは本日は追試の方々の再テストの日で僕は休みです」
相変わらず、頭がいいことで。
「まあ、追試するほど難しくもないですよね、みんな寝てたのかな?」
そして、可愛くねぇ。
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