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結局、皆武器以外は入っているものは同じであった。
武器は
敦 サバイバルナイフ
由香 日本刀
亮 弓、弓矢
直樹 手榴弾
美優 スタンガン
このようになっていた。同じチーム内に飛び道具を持っている人が直樹を含めて二人もいるのは心強かった。亮に関しては弓道部でキャプテンでもあり全国大会にも出場している。敦は少し安心した。また由香も剣道部の部長で剣の扱いには慣れているのだ。
「アイテムは手に入れた。あとはどうしようか」
亮はアイテムが入っているリュックを背負い皆に話しかけた。
敦は一息つくとみんなを一人ずつ見て口を開いた。
「そうだな。まずみんなに言っておきたいことがある。さっきスピーカーで言われたこと、俺だって信じたくないが今の状況からして信じるしかないだろう。そこでこれからは集団行動をしていく。絶対個人行動はしないでくれ。そして全員生きてここから出るんだ」
「そんなこと敦に言われなくてもわかってるわよ」
そういって由香は上に向かっていった。
「どこいくんだ?」
「自分の荷物を取りに行くのよ。みんなもいく?」
4人全員首を縦に振った。
「よし、必要なものはすべてリュックにつめたな?」
敦は皆に問いかけた。
「あー、ばっちしだ」
亮はそういいながら弓一式を背負った。他のみんなも用意ができたようだ。
「まず普通に考えてここにいることが得策だ。わざわざ外に出る必要がない」
すると突然隣の教室から窓が割れる音がした。
なんだ!敦は驚き、隣の教室に向かった。
割れた窓の近くには石が落ちていた。
「ったく、なんだよ、石ころか」
そういって亮はその石を拾おうと、窓辺に近づいた。
その時、緑のポインタらしきものが亮の後頭部に映っていた。
「亮、伏せろ!」
敦の声に反応し亮が伏せたと同時に”バン”大きい破裂音がした。先ほど、亮の後頭部があった延長線上には銃の弾丸があった。
「亮、その石は罠だ!戻ってこい!」
「お、おう。ありがとな、、、」
そういって亮は扉付近にいた敦たちのとこに戻っていった。足はふるえていた。
5人は驚きと恐怖を隠せないまま自分たちの教室へと帰って行った。
何故だ、なぜわざわざ攻撃してきた。様子見をすればいいものなのに。
敦にはそれがなぜだか分らなかった。
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