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敦たちは部屋に帰ると座り込んでしまった。
すると再びスピーカーから声が聞こえた。
「先ほど言い忘れていたことがあります。実はホームにはいくつかのルールがあります。まずホームにいれる時間は限られています。一つのホームにつき一人48時間です。同じホームは使うことができません。次に、そのホームを利用している人全員が制限時間を超えた場合、また死ぬなど使用することができなくなった場合ホームは他の人が5人まで使用可能となります。{一つのホームには
同時に最大5人まで利用可能ということ}ホームの扉付近には電光掲示板があります。これはホームを使っている人の人数を表します。5人いるにも関わらず入った場合は殺されます。あなた方のリュックに小さな時計のようなものがついています。これでどのホームにどれくらいいれかがわかります。
そしてこれが一番大事です。午前、午後12時には自分たちのホームに入っていてください。ホームに入ってない人はGPSで見つけ次第いかなる手段を使っても殺します。以上です。では」
敦は今の話を聞いて先ほど襲われた理由を理解した。
やつらの狙いはホームの確保か。クソッ。
「ね、ねえ、また襲われるんじゃないの???」
直樹は半泣だ。
「いや、ここは襲われることはない。大丈夫だ。それよりも、、、」
そういって亮は敦を見た。
亮は気づいているのか。そうだな。
「みんな、ここを出よう」
敦は皆に言った。
直樹はすぐに反対してきた。
「や、やだよ。外に出たら襲われるよ。まだ死にたくないよ」
「ホームにいる時間をなるべく短くして時間は取っておかなきゃダメなんだよ!もし12時にこのホームにいなかったら殺されるんだ!」
亮はきつく言い放った。
「亮の言うとおりだ。時間は無駄にはできない」
「でも待って、敦君。なんの計画もなしにここを出ても殺されるだけじゃない?」
先ほどまで口を閉じていた美優が口を開いた。
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