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・・・[クロ]と呼ばれた男、
本名は黒木ダイスケと言う。
豪天町の二大合併ギャング『ゼブラ』の黒のギャングのヘッドで、
シロと同じく、アキヒロの中学時代の同級生だ。
黒いジャケットに黒いパンツを身にまとい、全体的に黒色が目立つ服装だ。
冷たい声のトーンでクロが話し始める。
「集団暴行事件の事なんだが・・・」
「ああ、やっぱその話か」
無表情とあっけない声でそう返すアキヒロ。
だが、クロは何も気にせず話を進める。
「俺達ギャングが疑われてんだよ・・・」
「そやねん、悲しい話やでホンマに~」
明らかに悲しそうではないふざけた泣き真似をしながら言うシロ。
「それがなんだよ?俺に言う必要があんのか?」
トゲのある言葉を返すアキヒロ。
「まぁギャングの事はお前に伝えたかった事じゃない・・・」
「じゃあなんだよ?」
ツヨヤギの安否が未だ不明なのに、のん気に話してる暇はない、
と言う感じでアキヒロの苛立ちが見える。
「お前も疑われてんだよ、アキヒロ・・・」
「・・・は・・・!?」
当然の反応だ。
一切、理解ができない。
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