STORY 1

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・・・[クロ]と呼ばれた男、 本名は黒木ダイスケと言う。 豪天町の二大合併ギャング『ゼブラ』の黒のギャングのヘッドで、 シロと同じく、アキヒロの中学時代の同級生だ。 黒いジャケットに黒いパンツを身にまとい、全体的に黒色が目立つ服装だ。 冷たい声のトーンでクロが話し始める。 「集団暴行事件の事なんだが・・・」 「ああ、やっぱその話か」 無表情とあっけない声でそう返すアキヒロ。 だが、クロは何も気にせず話を進める。 「俺達ギャングが疑われてんだよ・・・」 「そやねん、悲しい話やでホンマに~」 明らかに悲しそうではないふざけた泣き真似をしながら言うシロ。 「それがなんだよ?俺に言う必要があんのか?」 トゲのある言葉を返すアキヒロ。 「まぁギャングの事はお前に伝えたかった事じゃない・・・」 「じゃあなんだよ?」 ツヨヤギの安否が未だ不明なのに、のん気に話してる暇はない、 と言う感じでアキヒロの苛立ちが見える。 「お前も疑われてんだよ、アキヒロ・・・」 「・・・は・・・!?」 当然の反応だ。 一切、理解ができない。
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