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「……??」
ガバッと起き上がると、顔を赤くして、手で口元を隠す黒音。
「っ……ごめ……」
そしてそんな事を言う黒音に、僕は何故か苛立ちを覚えた。
「黒音…お前さぁ、謝るくらいならやんなよな。」
「ごめ…ん」
「あぁ、めんどくせぇ」
黒音の頭を強引に引き寄せてくっつけるだけのキスをする。
「これでおあいこな。」
「!……玲好きぃーーーー!」
僕にぎゅーっと抱きついてくる玲の頭を撫でてやりながら、昨日の事を思い出す。
されながら黒音が耳元で囁いた言葉。
「好きだよ、玲。大好き。」
会って間もないはずなのに黒音が言ったその言葉がとても優しくて。愛されてると思った。
ふっと笑って、黒音の耳と頭に顔を埋める。
「…玲ー?どしたの?」
「ん、もうちょっと、このまま。」
朝ごはんを作って二人で食べる。
「なぁ、お前、会ったばっかりなのになんで僕の事好きになったの?」
黙々と食べていた黒音に声をかけると、え?みたいな顔をして黒音は言った。
「会ったの、昨日が初めてじゃないよ?」
……へ?今、なんておっしゃいました?
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