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そしてまた……と繰り返しているうちに黒音が風呂から出てリビングに入ってくる。
「お風呂ありがと、玲。……ってあれ?顔、赤くない?どうしたの?」
言いながら黒音が膝をつき、僕の頬に手を当てて顔を覗き込む。
「風邪………ではないか。熱、ないもんね。」
「………??」
いきなり黒音が頭をくっつけてくる。僕は突然の事で吃驚して黒音を突き飛ばしてしまい、黒音は後ろに倒れる。
「いっ……てぇ……」
「ぁっ…ごめん、黒音。大丈夫……?」
黒音の元へ行き、抱き起こそうとすると、腕を引っ張られて倒れこむ僕の上に黒音が跨る。
「ちょ、黒……んっ??」
突然黒音の顔が近づき、唇に温かい物が触れる。
そして、僕の唇を割って入っていく物……それが黒音の舌だと気づき、やっと黒音にキスされているのだとわかり、身体が強張る。
「んんっ……ふ……ぅ…」
黒音の舌は口内を這い回り、かき混ぜる。
上顎を舌が撫でると、経験したことのない快楽に身体が跳ねる。
唇を離して黒音がニヤリと笑い、耳元でつぶやく。
「玲、えろいよねー。ふふ、もっとしたくなる………」
黒音が耳朶を咥えると、それだけで僕の身体はびくりと強張り、噛まれ、舐められると出そうとしていなくても自分のものではないような高い声が出る。
「ひぁっ……ん、ぁん…」
ぐち…という水音。それがとても大きく聞こえて、身体が火照る。
抵抗しようと手を黒音の胸に当て力を込めるが、上手く力が入らない。力が入ったとしても、黒音の方が数倍強いだろう。
その間にも黒音は服の裾から手を入れて素肌を撫でる。
「…!やめ、ろっ……」
必死に声を出すが、それも高く、艶っぽい物だった。
「…やめていいの?ここ、もうこんなんだけど?」
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