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待ち合わせ場所は前と同じ新宿。
他でも良いと言われたが、前回のイタリアンのリベンジをしたいと思った。
今度は味もきちんと分かる、落ち着いた女性でありたい。
新宿は夜だというのにまるで昼間の様な明るさ。
人もどこからともなく溢れてくる。
呑み客、仕事帰りのサラリーマンやOL。
とにかくごったがえしていた。
そんな中、私はヨシトモを見つけた。
ヨシトモはやや俯いて、私にはまだ気がついていないようだった。
私は俯いたヨシトモを見て、少し雰囲気が変わったのでは? と思った。
別人とは言わないが、前回会った時の様な余裕が見られない。
疲れきって項垂れている、そう見てとれたのだ。
「ヨシトモ」
私から声を掛けて、顔を上げたヨシトモはやはり以前とは違った。
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