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「いいぜ」
俺は一言キッパリと告げた後にリザリーの口が開くタイミングを見計らった。
「「これで27までに結婚できなかった時の滑り止めが出来た(わ)」」
ビンゴ、最後の語尾以外は一言一句俺の予想と間違いない。
リザリーは俺がセリフを被せたのにかなり衝撃を受けたのか、すごく驚いた表情をした。
俺は、してやった…とニヤニヤしながらリザリーを見る。
リザリーがそんな視線を受け恥ずかしそうに顔を赤らめ…
照れ隠しなのか?いや、わからないがとりあえず蹴りが飛んできた。
「ははっ、かーわい……あ」
俺はソレを余裕で避け………ようとした所で己の失態に気づく。
リザリーの裏をかくのに必死で、両手両足を拘束されていた自分の現状にまで考えが全く回らなかった…という事に。
結果、蹴りがクリーンヒットして吹っ飛んだ。
なんとか受身を取ったが勢いを殺せずに地面を転がる。
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