化け狐

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「どうしたのお姉ちゃんー?」 妹が玄関まで来た。 [それがね、 迷子の黒い犬探してるんだって] 「黒い犬?それなら噂聴いたよ!」 妹が何かを話し始めた。 「ある日一匹の黒い犬が居た、 飼い主はその犬を大切に飼っていた。 だけどある朝黒い犬が居ない、 飼い主は必死で探したが黒い犬は見つからなかったって話しだよ!」 [ちょっと!夏々、 悲しんでる女の子の前でそれ言っちゃ駄目じゃない!] 私は慌てて女の子の方を見たしかし女の子の姿は無かった。 [あれ、 居ない?] 「黒い犬の話し駄目だった……?」 妹は申し訳なさそうに私に訪ねた。
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