リアル

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 私が一人にんまりとしていると、ヨシトモが起きた。 「ああ。こんな時間か」 「帰ろう。次はヨシトモの事知りたい」 「俺の事?」 「そう。お子さんの事とか、今までの生活とか」 「どうでもいいことだよ。ミキとあって楽しく時間を過ごす時に、過去の話をするのはナンセンスだ」 「でも。知りたい」  ヨシトモは何も答えず、着替えを始めた。  どうやら話すつもりはないらしい。  私との関係も、やはりあのその他大勢の女と同じだったのだ。 「ねえ。ゴムしてても、妊娠するんだよ? もし子供が出来たのに、私はあなたの事を知らないなんて、なんだか寂しくない?」 「出来ない。絶対にね」 「まあ。私も周りにいないけどね」
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