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ヨシトモが目を覚ましたのはそれからかなり経ってからだった。
日頃の疲れを取り戻すかのよう、ヨシトモは眠った。
私はラブホでこんな延長の仕方をした事がないので、お金が気になって少ししか眠れなかった。
ヨシトモを揺すり起こそうかとも考えたが、あんまり気持ち良さそうなので、それも出来ずにいた。
時間を持て余し、シャワーを浴びてからお茶を飲んでいると、ヨシトモは伸びをしながら起き上がった。
「おはよ。よく寝たね。もう夕方近いよ」
「そんなに寝たか。ああ。よく寝た」
ヨシトモは何度か伸びをして、体をほぐしている。
私はそれをぼーっと眺めていた。
幸せな時間は、まだ終わらない、まだ続くのだと思いながら。
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