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私はケータイの時計を見た。
もう昼の部の時間が終わろうとしている。
急いで本題に入らなくては。
「ヨシトモ。…好き」
少し驚いた顔のヨシトモに、私は更に言う。
「付き合ったり、してみない? ダメ?」
私は必死の笑顔でヨシトモを見つめた。告白が直球過ぎたかなと、頬があつくなる。
「俺さ。バツ1なんだよ。子供もいる。たしかに今はフリーだけど、特定の人と付き合うつもりはないんだ。ごめん」
胸の奥が冷んやりする。
どきんどきんと鼓動がうるさい。
「そっか。えっと。そうだよね。モテるもんね」
「違うよ。モテないし、ミキを好きだよ。でも、好きにも色々あるだろ?」
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