序章

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そこは、今の人間にはとても過ごせそうな環境ではなかった。 しかし、そうは言ってもこのアトランティス島は規模は日本国の北海道という地域くらいの大きさで、森がたくさんあるので動物もいる。 だから自給自足をしていけば生き抜くことはできた・・・にも関わらず、気が動転し、自ら命を絶つものも少なくなかった。 しかし、アトランティスには1000万人もの人間が避難してきている。 だから残った人間はたくさんいる。その人間達は、必ずやあの忌まわしきダンジョンへ報復をすることを誓ったのだった。 それから時は経ち500年後の2814年―― 人間達は極めて原始的であるが、剣や弓などを使い少しながら対抗していった。 そしてもう一つ。ダンジョン攻略に使われているものがあった。 それは、「魔法」である。 魔法は、ある一人の人間がいきなり使えるようになった一つの対抗手段であった。 その後、全員とは言わないが、半分以上はその力を手に入れていった。 それがダンジョン攻略の決め手になり、当時300ものダンジョンが確認されていたが、今じゃ9だけとなり、世界中の平和は取り戻されつつあった。 そして人間が世界中の安全なところへ散らばっていくと同時に、冒険者と名乗る者達が増えていった。 その冒険者達は、今も徘徊しているモンスターを倒したり残りのダンジョンの攻略をしている。 しかし残った9のダンジョンはなかなか手強く、ニューヨーク、香港、ロンドン、シドニー、ハワイ、北極、南極、エジプト、リオデジャネイロ、の都市は占領されているままである。
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