6人が本棚に入れています
本棚に追加
/27ページ
ブーブー
ケータイが突然鳴りだして
一気に現実に引き戻される
ディスプレイには
母
「ちっ、いいとこなのに」
舌打ちをし、電話に出る。
「もしもしー?麗華?元気にしてるー?」
.....。
「麗華です。元気にしてます。用件は?」
律儀に返事をする私。
「もー!昔はあんなに可愛かったのに、お母さんよ?お母さん
!もっとなんか、あるでしょう?」
.....。
「いえ、私は特に用件もないので」
母は電話の向こうで深いため息をつく。
「まー、いいわ。今日隼人くんのお母さんと話しててねー。」
「どちら様でしょうか?」
「......隼人くんよう!幼馴染みじゃない?!」
「あー、うん。で?用件は?明日も仕事だから」
早くゲームしたいので、はよう
「隼人くん明日から預かってもらうからね。」
.....。
「あー、そう。わかった」
「驚かないの?!!」
母が驚いている。
「別に、構わないよ。」
「そう?じゃあよろしくねえー」
そしてブチっと切られた。
最初のコメントを投稿しよう!