流転3

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軍曹が、不安そうにリジェクターへ。 コックピットの助手席へと収まってんな。 貨物室には窓が無い。 だから、俺の勇姿を見るには、コックピットじゃなきゃぁなっ。 ではぁ… 矢鷹 龍秀 … いざ … 参るっ! 全力で駈ける、俺。 周りが静止。 何、停止してやがるっ! しかし、この演習場は変な場所だ。 空気が重い… いや、水中。 それも、寒天で固めた水の中を走っているような、もどかしさ。 あれに見えるはゴーレムちゃん。 ゲッ! 龍力ガン装備機種…殺す気かっ! 横を擦れ違いざまに腕を取り、そのまま倒す。 コイツは呼応道の技。 相手の力や梃子の力などを駆使する技。 龍覇術の他流派の技だが、一般にも公にされている技さ。 まぁ、身に付けるのは容易くは無い。 倒れたゴーレムちゃんだが… 地に臥した訳では無い。 宙で横になってらっしゃる。 のんびりとオネンネかい? 反応しろよな。 ほれっ! 避けないから、蹴り上げて差し上げた。 う~ん… 俺が目視できん… 何処まで昇ったゴーレムちゃん。 思わず… 「たぁ~まぁ、やぁ~」 って、な。 うや、ハジケんのね。 残念。 次も棒立ちゴーレムちゃん。 何を呆けてんのかいな? 近寄って、両肩を叩いて差し上げた。 頑丈だよ、ゴーレムちゃん。 杭を地に打つように、地面に埋まる、ゴーレムちゃん。 生首ぃwww お、あちらに見えるのは、大型のゴーレムちゃん♪ 骨董品だねぇ~ 足がキャタピラ。 腕がバルカンってな。 頭部分がコックピット。 改造されて、制御装置が組み込まれている。 それが、透明なコックピットから丸見え。 超旧式やん。 壊すのが忍びないねぇ~ けど、やるけどさ。 駆け寄って… はい、ど~んっ! 跳び蹴り、いや、ドロップキックってな。 そら、吹っ飛べっ! ってw 土手っ腹に穴。 突き抜けちゃうのかよっ! 余りの驚きに、止まる、俺。 ビックッたぜっ!
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