流転3

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機乗ちゅ~か、装着ちゅ~か… 一応は終わったんだよね、だよねっ! 視界が真っ暗なんっすが… 起動してないとか… まさかね。 「起動!…な~んち…」 ブゥゥゥン! 『TrⅡFX-A.ver.7a 起動致します』 マシンボイスが響き、視界が開ける。 本当に、起動して無かったとは… 気付かなかったら、バトルポッドへ閉じ込められる所だ。 軍曹…今迄の意趣返し? 大人気ないっす。 視界が完全に広がったところで、右手を動かしてみる。 んや? 全くの違和感無し。 いや、無さ過ぎ!? おれってば、よぉ~ 対ショックスーツを纏いーの、アタックスーツ纏いーのだろ。 そんで、バトルポッドを纏った感じなんさ。 なのに… 服でも纏った感じ… そう言えば良いんだろーかねぇ。 とても、大仰なマシンの中へ組み込まれた様には思えん! 視界も肉眼と変わらん。 音もだ。 ただ、匂いは分からんがな。 触覚も感じない。 だが、手足は自由に動かせる。 動いてみるか… ガション。 ガキュン。 ガガギュン。 歩く度に、足裏とリジェクター格納庫床とで音が… ……… ……… ……… 拝啓、父上様、母上様。 ワタクシ、龍秀の足は…金属になってしまいました…ってかw しかし… ガション、ガションって、うっせーよっ! 取り敢えず、リジェクターから出る事に。 俺が出ると、軍曹も格納庫から出て扉を閉める。 そして… 何で軽く飛行してらっしゃるの? あんれぇ~??? 『リュシュ。  立ち止まって、どうしたのだ?』 うわっちょっちょっ! どっから、声っ! 驚いて、辺りキョロキョロな、俺。 『ふっ。  何を慌てておる、リュシュ。  儂だ、軍曹だ。  バトルポッドの通信機能を使って話しておる。  して、何か不都合でもあったか?』 いや、狼狽えたとこ見られちゃったよ。 恥ずかちぃ。 「いや、軍曹が飛んでいるように見えたんで…」 『おぅ、飛んどったぞ。  飛空石を組み込んだ、小型飛行装着を使用しておる。  飛行時の咄嗟の事故などの脱出用でな。  先程は、飛空挺の着陸場所が、地が荒れて無かった故、これで先に単独で降下した訳だな』 そんなん仰ります。 マジでぇ!
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