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機乗ちゅ~か、装着ちゅ~か…
一応は終わったんだよね、だよねっ!
視界が真っ暗なんっすが…
起動してないとか…
まさかね。
「起動!…な~んち…」
ブゥゥゥン!
『TrⅡFX-A.ver.7a 起動致します』
マシンボイスが響き、視界が開ける。
本当に、起動して無かったとは…
気付かなかったら、バトルポッドへ閉じ込められる所だ。
軍曹…今迄の意趣返し?
大人気ないっす。
視界が完全に広がったところで、右手を動かしてみる。
んや?
全くの違和感無し。
いや、無さ過ぎ!?
おれってば、よぉ~
対ショックスーツを纏いーの、アタックスーツ纏いーのだろ。
そんで、バトルポッドを纏った感じなんさ。
なのに…
服でも纏った感じ…
そう言えば良いんだろーかねぇ。
とても、大仰なマシンの中へ組み込まれた様には思えん!
視界も肉眼と変わらん。
音もだ。
ただ、匂いは分からんがな。
触覚も感じない。
だが、手足は自由に動かせる。
動いてみるか…
ガション。
ガキュン。
ガガギュン。
歩く度に、足裏とリジェクター格納庫床とで音が…
……… ……… ………
拝啓、父上様、母上様。
ワタクシ、龍秀の足は…金属になってしまいました…ってかw
しかし…
ガション、ガションって、うっせーよっ!
取り敢えず、リジェクターから出る事に。
俺が出ると、軍曹も格納庫から出て扉を閉める。
そして…
何で軽く飛行してらっしゃるの?
あんれぇ~???
『リュシュ。
立ち止まって、どうしたのだ?』
うわっちょっちょっ!
どっから、声っ!
驚いて、辺りキョロキョロな、俺。
『ふっ。
何を慌てておる、リュシュ。
儂だ、軍曹だ。
バトルポッドの通信機能を使って話しておる。
して、何か不都合でもあったか?』
いや、狼狽えたとこ見られちゃったよ。
恥ずかちぃ。
「いや、軍曹が飛んでいるように見えたんで…」
『おぅ、飛んどったぞ。
飛空石を組み込んだ、小型飛行装着を使用しておる。
飛行時の咄嗟の事故などの脱出用でな。
先程は、飛空挺の着陸場所が、地が荒れて無かった故、これで先に単独で降下した訳だな』
そんなん仰ります。
マジでぇ!
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