流転3

18/102

4023人が本棚に入れています
本棚に追加
/755ページ
そんな軍曹はリジェクターのコックピットの助手席へ。 素早く離脱するリジェクター。 まるで逃げるようだ。 何から? 俺から…か? 失敬なっ! まぁ、良いか。 さて、どうしようかな… 此処には、破棄された戦車や装甲車なんてぇのが、大量に放置されている。 取り敢えず、それに走り寄り、一撃! ……… ……… ……… はぁ? い、いやな… 穴が空くとか、吹っ飛ぶとか考えた訳、俺はさ。 まぁ…確かに吹っ飛んだよ。 だけど、殴った物が飛んで行くって、考えていた訳、俺はさぁ。 けど… ドッバァッゥ! 飛ぶは飛ぶでも… 弾け飛びましたよ、これ… 爆発したように、前方が粉微塵になった物体と衝撃波で偉いことに! 『リュシュ!  音速で動くで無いっ!』 悲鳴に似た軍曹さまの怒鳴り声! 煩っ! まぁ、高速移動には衝撃波は常識でしょ。 一々騒がないでよね、軍曹さまw 『ったく。  浮遊特化型のリジェクターでなかったら、落ちておるわっ』 ブチブチと独り言。 愚痴るなら、無線切って下さいや、軍曹さま! しかし…パンチでコレか… アソコに、小高い丘。 崩れて崖かぁ~ 蹴ってみたら、どうなるのかなぁ~ では… 「矢鷹 龍秀…  行きまぁ~すっ!」 『ちょっと、待てぇぃ!  何を…』 聞こえて来たが、俺、加速。 音速故か…軍曹たんの声は聞こえまてん。 十分な加速で飛び上がり…ラ○ダァーッキィッ! まぁ、単なる跳び蹴りですが、何か? 蹴り足が、崖へ… 少しの衝撃。 メリ込む… あ…やっ!? 周りの土が遠ざかって… 体が止まると… ドッヴァァァッ! 崖…何処? 崖が吹き飛び、丘が割れているな、これ… 丘の先の地面も、抉れている。 っか… 丘が、跡形無いってw 土木工事に最適でつね、これw 『リュシュ…  キサマ。  何をしたのだ?』 絞り出すように告げる、軍曹。 「いや、単に跳び蹴りですが?」 なにか?
/755ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4023人が本棚に入れています
本棚に追加