流転3

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『何を仕出かすか分からん青年ですなぁ』 呆れた声が聞こえる。 これは…パイロットさん? 酷すw 『昨日から、この調子でな。  胃薬なんぞ、初めて飲んだわぃ。  上官殿の苦労が、ようやく分かった気分だ』 へぇ~ 胃薬なんて持ってたんだ… 『?  初めて飲まれた胃薬は支給品で?』 あっ! パイロットも、同じ事を考えてらっw 『いや。  上官殿から頂いてな。  {これでキサマも、一人前だな}とっ、告げられてしもうたわい』 胃薬で一人前… そんな一人前… オラ、イヤだっとね。 『……… ……… ………』 『……… ……… ………』 んっ? なんか…2人共が黙ったぞ? なんぞっ? 『リュシュ…  キサマ、何をしておる?』 ほへっ? なんか変かな? 「いや、アチコチに残骸、一杯っしょ。  だから、それを集めて積んでんっす」 だってさぁ… 地球割りは禁止っしょ。 他にはねぇ。 天割り、つ~ぅのも考えたんだわぁw けどさ、軍曹達、邪魔。 巻き込んで、大事になったら事だろ? だからさぁ、諦めた訳、アンダスタン? な、それで止めるなんて、俺ってなんて常識人。 えへんっ! 偉いっしょ。 自慢! けどさ。 そうなると、する事がね。 だから俺、気が付いた訳よ。 {残骸積んでタワーを作ろう}ってな。 形がバラバラ。 バランスが非常に取り難い。 コレを素早く高く積む。 無論、音速超えたら積めません。 ジャンプしても、着地は静かに、静かに。 衝撃は厳禁ね。 崩れちゃうから… 既に、高層ビル並みw 目指せ、世界一。 高層タワーなんて何のその。 世界記録を塗り替えちゃうぞっ♪ 『止めんかっ!  この、ド阿呆っ!』 うわっひゃっ! いきなり、大音量の怒鳴り声! あっ… 積むのミスったぁwww 倒れる、俺の芸術作品… お達者でぇ~ って、事で… 俺、離脱。 『た、待避だ!』 『分かっております!  これは、上だっ!』 慌ててますよ、お2人さん。 何をそんなに… 何かヤバいのかな、かな? 一応、俺ももっと離れておこう。
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