流転3

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『それにだ。  残骸の扱いについて告げておらなんだ。  それについては、こちらにも非があるでな。  龍結晶にも、色々なタイプがある。  それと、旧来の液体燃料や火薬…  これらの組み合わせによっては、大爆発を起こすのだ。  大体は、保護機能で護られておる。  だがな。  此処のように、放置された残骸だと、それらが破損や劣化しておる。  だが、普通は混ざることなどはあり得ん。  故意に混ぜぬ限りはな』 ああ… 俺ってばよぉ。 タワーを造るって事でね。 そら、知ってたら遣らんさ。 知らないって罪なのね。 改めて、知りました。 しかし…この大爆発だ。 問題になるな、こりゃ。 そう思い、軍曹へ尋ねる。 「あのぉ~」 『んっ?  どうした?』 「これって…  絶対に、大問題ですよね?」 俺ってばよぉ、どう責任取れば良いんだろ。 テンション、ただ下がりです。 グスン。 『はぁ?  そんな事を心配しとったのか?  大丈夫だ、大丈夫!  此処は演習場。  これ位の爆破実験は、過去にも行われておる。  逆に、キサマが周囲への被害を抑えた方が評価されよう。  しかし…  キサマも、そのような事を考えるのだな』 なんか…関心されましたが… 酷す! 俺、そんなに、考え無しに思われてたんっすか!? 俺って、一応は常識人で… えっ、何処が? 見て分かるでしょ。 あーっと! そう言えば… 俺様の子分…ちゃった、家臣…家来? あのゴーレムたん達は… もしかして… あの中かっ! 「あっ!」 『どうしたっ!』 「あのゴーレム達…  あの爆発では、助からないっすよねぇ」 悪い事したなぁ。 すると、軍曹が告げる。 『いや、あの5体は、リジェクター格納庫だぞ?  儂らが来る時に乗った、中層だな。  儂らが後方格納庫へ入った時、自主的に入ったそうだ。  何かに怯える感じだったそうだが…  まあ、正解であろうな』 それって…俺に怯えて? 酷す!
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