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『それにだ。
残骸の扱いについて告げておらなんだ。
それについては、こちらにも非があるでな。
龍結晶にも、色々なタイプがある。
それと、旧来の液体燃料や火薬…
これらの組み合わせによっては、大爆発を起こすのだ。
大体は、保護機能で護られておる。
だがな。
此処のように、放置された残骸だと、それらが破損や劣化しておる。
だが、普通は混ざることなどはあり得ん。
故意に混ぜぬ限りはな』
ああ…
俺ってばよぉ。
タワーを造るって事でね。
そら、知ってたら遣らんさ。
知らないって罪なのね。
改めて、知りました。
しかし…この大爆発だ。
問題になるな、こりゃ。
そう思い、軍曹へ尋ねる。
「あのぉ~」
『んっ?
どうした?』
「これって…
絶対に、大問題ですよね?」
俺ってばよぉ、どう責任取れば良いんだろ。
テンション、ただ下がりです。
グスン。
『はぁ?
そんな事を心配しとったのか?
大丈夫だ、大丈夫!
此処は演習場。
これ位の爆破実験は、過去にも行われておる。
逆に、キサマが周囲への被害を抑えた方が評価されよう。
しかし…
キサマも、そのような事を考えるのだな』
なんか…関心されましたが…
酷す!
俺、そんなに、考え無しに思われてたんっすか!?
俺って、一応は常識人で…
えっ、何処が?
見て分かるでしょ。
あーっと!
そう言えば…
俺様の子分…ちゃった、家臣…家来?
あのゴーレムたん達は…
もしかして…
あの中かっ!
「あっ!」
『どうしたっ!』
「あのゴーレム達…
あの爆発では、助からないっすよねぇ」
悪い事したなぁ。
すると、軍曹が告げる。
『いや、あの5体は、リジェクター格納庫だぞ?
儂らが来る時に乗った、中層だな。
儂らが後方格納庫へ入った時、自主的に入ったそうだ。
何かに怯える感じだったそうだが…
まあ、正解であろうな』
それって…俺に怯えて?
酷す!
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