流転3

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「せ、戦車をかね?」 驚く、曹長さま。 頷く、俺。 唖然とする操縦士。 「ぶ、ぶぁふぁははっ!  コイツぁ、生きの良いルーキー…いや、ツアー客だっ!  おもしれぇっ!  キャル!  替わってやんなっ!」 話が分かるぜ、曹長さまっ! 「ですが、曹長!」 慌てる、キャル操縦士殿。 「なぁ~に、でぇじょうぶでぇい。  基地と演習場は隣接しておる。  基地内を移動すんだ。  別に免許もいらん。  おまえが、傍らに着いて面倒みてやんなっ」 そう告げられ…ガックシ肩を落とす、キャル操縦士殿。 お世話掛けますですw キャル操縦士殿と席を替わる。 曹長さまの席は、俺達の後ろで、2段高い場所。 前方には巨大モニター。 前方と、その左右横、上、前後、左右… 他にも色んな箇所が映っている。 ただ、俺達の席からは見えない。 探索士と通信士からは見える。 俺達より1段高い場所が席だからな。 彼らは、戦車の目であり、耳である。 だから、当然と言えるのかも… そして、俺達の前には、専用のモニターが。 此方もマルチモニター。 任意で画像の切り替え可能。 しかも、被ったヘルメットから繋がったコードにて、思考リンクしている。 見たい画像がリアルタイムで映し出される訳だ。 俺が席へ着くと、キャル操縦士殿が操作をレクチャーしてくれる。 イグニッションボタンを押下。 エンジンが起動する。 化学燃料にて稼働するエンジンが動く振動が響く。 龍結晶を使用したタイプだと高過ぎて運用にそぐわないらしい。 なので、化学燃料式エンジンなのだとか。 エンジンが起動したので、アクセルを優しく踏む。 オートマでは無くミッション。 クラッチをジワリ。 優しく…ローからセコへぶち込む。 加速は充分、サードへ。 そこから、トップへと移行させ、クルージングスピードへ。 しばらくは、ナビに従い走らせる。 なぁ~んだ。 簡単じゃん。
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