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そうか、そう言う事なら納得かな。
恐らくは、龍力圧弾の実弾部分がペイント弾なのだろう。
それならば模擬戦も可能だ。
んっ。
さっきから通信対応していた通信士が、曹長へ告げる。
しかし…
内部が広いやね、この戦車。
昔に見たアニメ。
宇○戦艦ヤ○トのブリッジを縮小した様な造りっうたら分かるかな?
無論、艦長席が車長席ね。
近未来的っう~んですか?
オタク達に見せたら興奮、垂涎の環境かもね、これ。
まぁ、軍事秘にて、一般公開されて無い様だ。
残念ねぇ。
席から立って後ろを向いている、俺。
そんな俺の右側に、通信士の席がある。
そこから振り向きつつ告げているな。
「曹長殿!
ガプヌート曹長から入電です。
出られますか?」
そんなん告げる。
恐らく、相手側の車長だろう。
いや、もしかしたら、戦車団の纏め役か?
「良かろう。
メインモニターへ出せ」
俺の所からは、メインモニターは見えない。
ただ、砲撃士のサブモニターへは、メインモニターの情報が映し出されるんだ。
なので、慌てて席へと着く、俺。
「相手側、出ます」
通信士が告げると、モニターへ頑固そうな老人が移し出された。
「おぅ、ガプヌート。
どうしたぃ?」
気楽に尋ねる、キャリヌ曹長。
「どうしたじゃねぇっ!
無茶な追い抜き掛けやがって!
どー言うつもりだぁ、ああん?」
あれっ?
そんなに、無茶な追い抜きだったか、あれ?
十分な道幅はあったし、楽々抜いた筈だ。
相手が剥きにならなければ、普通に走ってたよな、俺。
「無理?
そちらが遅いので、抜き去っただけだが?」
「ふざけんなっ!
図体だけデカい木偶の坊戦車を転がしよってからにっ!」
そんなに、怒鳴り散らすなよな。
「そんな、木偶の坊戦車に抜かれて置き去りにされた戦車は何処の何奴かね?」
うわっ、辛辣!
「けっ。
キャルの腕が良いだけじゃねぇか。
しかし…
キャルへあんな走りを強要すんじゃねぇよ、おまえはよぉ」
あれ?
キャルさんの操縦と間違われた?
すんごく、光栄です。
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