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隣のキャルさんを見ると…
ニヒルに笑って、軽く肩を竦める。
ヤケに似合ってやがる。
大人の余裕ってヤツかねぇ。
かぁぁぁっ。
決まってんねぇぃ。
俺も、あんな余裕を持ちたいもんだ。
つい、そう思ってしまうほどカッケェだが…
後ろでは…
「ぶぁはははぁっ!
ぶぁ~かめっ!
キャルとちゃうわっ!」
「ぬぁにぃぃぃっ!
では、そのデカ物を、誰が転がしったてぇんでぇい」
なんか…
幼稚な言い争いが…
根が似ているだけに…なんだか恥ずかしいっす。
「ふん。
素人の小僧よ」
「ぬぁにぃぃぃっ!?
なんだ、ソイツ…
ア"ッ?
ツアー客?
何で、そんなのが、此処に?
はぁ?
………
分かった…」
何か…
向こうで揉めて、ボカされた…な。
なんだ?
「それでだ」
「ああん?」
「恐れ多くも、この儂がだ。
キサマらの模擬戦の相手をしてやろう。
有り難く思うのだな」
なんて…上から目線!?
「ぐぬぬぬぬっ!
舐めとるのか、キサマはっ!」
そら、怒るわな。
「はぁっ?
事実を告げたまで。
そうそう。
ハンデとして、ウチは砲撃士に小僧を使おう。
コレだけのハンデを貰って、よもや負けはすまい?
破格で有利な条件で…
まさか尻尾を巻きは、しまいな」
後ろで、曹長の顔は見えない。
だけど…
絶対に、悪戯小僧のような笑みを浮かべてるんだろーなぁ。
隣で、キャル操縦士が苦笑い。
何時もの事なんだろうか?
あちらのガプヌート曹長。
可哀想に…
顔を真っ赤にして怒ってるよ。
血管切れなけりゃ良いんだけどさ。
「良かろう」
んっ?
「そこまでコケにしよるなら…
叩きノメシテやろう。
無論、身内。
実弾は使わん」
たーりめぇだっ、阿呆!
思わず、口に出して突っ込むとこだったぜ!
危ない、危ない。
「模擬弾による模擬戦。
受けてやろう。
だが…
よもや、1対多が卑怯など…」
「言わん、言わん!
口上が長いわぇ。
これだから、年寄りは…」
「キサマと、同い年じゃっ!」
ねぇ…
何時始まんのよ。
本当。
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