流転3

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まぁ… そんな訳で始まった模擬戦だが… 此方は一台に対して、あちらは7台。 模擬戦モードとして、各車両にはセンサーが予め付いている。 このセンサーにより、着弾位置に付着した特殊ペイントの情報が察知される。 それを制御装置が判定。 機能不全が発生と判断される場合、その機能が停止する仕組みだ。 例えば… 砲の回転に関わる箇所へ着弾。 すると、砲を回転させることが出来なくなる。 エンジンに被弾して、エンジンブローすると判断ならば、移動自体が無理だな。 まぁ… エンジンカバーを擦り抜けて、エンジンへ被弾。 そんなシチュエーションが発生したらだが… 普通は無理だべ。 このシステムの導入により、模擬戦による練度が上がったとのこと。 うん、高機能化ゲームだべさ。 えっ、違う? そうかなぁ… 俺にとっては、同じだべさ。 取り敢えず別れて距離を取る。 当たり前さね。 現在での戦車戦にて、遭遇戦なんてぇのは、まずはあり得んさ。 俺が知らん内陸部とやらなら、チャフなどで電波攪乱すれば分からん。 だが、龍気溢れる地域では、その龍気を使用しての探査が可能。 現在の技術では、その探査を阻害する術は無いんだそうだ。 つまり、遭遇戦なんてのは、無理だべ。 お分かり? そうなるとだね。 模擬戦の開始位置が隣接。 そんな事、有り得んさ。 故に現在、模擬戦開始に相応しい位置まで、互いに移動中。 此方も、互いの戦車が積んでいるシミュレータと、基地のホストコンピューターがリンクして査定した場所となる。 色々と… 面倒臭いなぁ、もぅ! たったと、バンバン撃たせろって! けど、キャル操縦士の運転は芸術。 異論は認めません! マジで参考になります。 完全に真似は無理だが… 勉強になるぜ、ホント。 これは、車の運転にも流用可能だな。 中古を従兄弟と3人で金出して手に入れた車。 無論、シュパングなんかでは乗れない。 なので、他国に駐車場借りてな。 たまに峠を攻める訳よ。 これが楽しい。 親には内緒だが、叔父さんの1人が協力な。 っか、叔父さんの趣味に巻き込まれた感じだが… 楽しければ、良いじゃん。
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