流転3

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そんな話をしている間に、目的地。 戦車を反転させて開始を待つ。 正面モニターへ、カウントダウンの数字が現れる。 9…7…3… 2…1… 0! 模擬戦の開始! 相手の位置は知らされて無い。 予めの探査は、模擬用装置にて阻害されるため、不可能だ。 探査士の腕が試される。 素早く装置を操作する音が響く。 次々と、情報がモニターへ。 勝手かもしれんが… 俺は長距離砲を起動。 一台の…鼻面を…狙うっ! ヅドォウッ! うおっほっ! この衝撃! たぁ~まんねぇ~ 「これ、リュシュ!」 キャリヌ曹長が、困った様に… 「3号車、被弾!  直撃!  砲の威力、当たり場所判定にて大破と認定。  動きを止めております!」 通信士がシステムの情報を読み取り報告。 「ほおぅ…  やるではないか…」 面白がるような声。 いや、楽しんでるな、絶対。 ま、俺も、楽しい、がなっとぉっ。 ツヅドゥゥッ! 次弾、発射ってなっ! 「ふむ。  どうじゃな?」 もう、咎める気は無いようで… 「7号車、キャタピラ部へ着弾!  移動不可!  他、車両、起動にて散開!」 俺の前面上部のモニターには、地図が展開されている。 そこに、こちらと敵車両がマークにて印される。 敵の射程範囲まで、色にて目視可能。 まだまだ、射程外。 「リュシュ君。  動か…」 ツドォォゥッ! 「えっ!  何か言いましたか?」 キャルさんが、何かを言った様な…? 「5号車、砲塔部へ着弾!  判定にて砲塔使用不可。  戦闘の続行不能と判断し、戦線離脱する模様!」 此処で、キャル操縦士が当車両を発車っ! 敵包囲から逃れるように移動。 敵も、慌てて移動するが… 「撃ちますから、操縦…よろしくっ!」 一声掛けて、声掛けてっと♪ ッズドオゥッ! 「ちょ!  リュシュ君!」 慌てるキャル操縦士! 「2号車、被弾!  装甲部にて、装甲破損は…」 ッズドオォゥッ! 連射でつ♪ 「2号車!  同一箇所被弾!  位置機関部!  大破判定出ましたっ!  2号車、大破です!」 残るは…1号車と4号車のみっ! イシシシシッとね☆
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